どんな病気?

帯状疱疹は、水ぼうそう(水痘)の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こる皮膚の病気です。過去に水ぼうそうを経験した人・予防接種をした人ならば、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。皮膚症状の多くは、体の左右どちらか一方の神経に沿って帯状に現れます。最初は赤い斑点として出現し、その後水ぶくれ(水疱)になります。水疱は数日で破れてかさぶたになります。また帯状疱疹は強い痛みを伴う病気です。皮膚症状が出現する前から、ピリピリとした痛みや、しびれなどの症状が現れることがあります。また皮膚症状が治癒した後にも神経痛が残り(帯状疱疹後神経痛)、長期の痛み止めの内服が必要となる場合があります。

治療法

抗ウイルス薬の内服を行います。皮膚症状への軟膏の外用や患部を温めることで痛みが緩和されるため、これらを併用することが多いです(神経痛は冷やすことで痛みが悪化します)。また帯状疱疹は、予防のためのワクチン接種(自費診療)を行うことが可能な病気です。主に50歳以上の患者さんが対象となりますが、過去の病気や内服中の薬剤によりワクチンの種類が限定される場合があります。ワクチンには下記の2種類が存在します。

乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」

免疫機能に異常のある方、あるいは免疫抑制剤を内服中の方には使用できません。皮下注射の製剤です。1回接種で費用は7,700円です。

シングリックス

免疫機能に異常のある方、あるいは免疫抑制剤を内服中の方でも接種が可能です。筋肉注射の製剤です。2カ月間隔で2回の接種を要し、1回あたりの費用は、22,000円です(2回接種での合計の費用は44,000円です)。

※両方とも、別途診察料1,260円を頂戴します。