どんな病気?

乾癬は、皮膚の免疫の異常を伴って皮膚の最外層である表皮の厚みが増す、慢性的な(症状が長く続く)皮膚の病気です。乾癬では、銀白色の厚いカサカサ(鱗屑)を伴った境目のはっきりとした赤い皮膚病変が、後頭部や腰、おしり、関節の外側など擦れる部位にできることが多いです。爪が凹んだり、厚みを増して変形する爪病変を伴ったり、時に関節の痛み、腫れなど関節炎の症状を伴うこともあります。
最近では生物学的製剤という皮下注射の治療やJAK阻害薬、TYK2阻害薬という内服薬の治療などが最も効果の高い乾癬の治療として位置づけられていますが、これらには重篤な副作用の可能性があり、開始前の血液・画像検査が必須とされています。これらの治療を希望される患者さんには、総合病院の皮膚科など治療検討の可能な受診先を紹介しておりますので診療時にお伝えください。
つが皮膚科医院で可能な乾癬の治療については、以下をご参照ください。

治療法

外用治療

ステロイド、あるいはビタミンD3の外用薬を塗布します。

内服治療

副作用への対処のしやすさの点から、オテズラ®(アプレミラスト)を多く使用しています。

紫外線治療

ナローバンドUVBという特定の波長に限局した紫外線の照射を行います。紫外線の照射により皮膚症状の改善を促します。当院では全身の皮膚への照射が可能な機器を用いています。