どんな病気?

とびひ(伝染性膿痂疹)は、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌によって引き起こされる皮膚の感染症です。とびひの皮膚病変はじゅくじゅくとして浸出液を伴い、かさぶた(痂皮)が付いたり、水ぶくれ(水疱)になることもあります。アトピー性皮膚炎など皮膚に基礎疾患のある患者さんに合併しやすく、鼻の穴の周囲などから拡大し、またアトピー性皮膚炎の治療薬であるステロイド外用薬を使用することで悪化します。
病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は学校を休んでの治療を必要とすることがありますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。

治療法

抗菌薬の内服と外用が必要です。基礎疾患にアトピー性皮膚炎などがあり、湿疹の病変にとびひを合併した場合には、抗菌薬の内服に敢えてステロイド外用薬を併用する場合もあります。